診療内容
のどの痛み(扁桃炎・咽頭炎)
●発熱・風邪症状がある方は、ご来院前にこちらをご確認ください。
●当院は「新型コロナウイルス検査」や「インフルエンザ検査」は行っておりません。
のどの痛みについて
風邪などをひいて、のどが赤く腫れたり、痛んだりする時は「咽頭」や「扁桃」に急性の炎症が起こっています。
●のどの痛み、腫れ
●(のどが痛くて)飲みこみにくい
●のどに白い斑点がついている
●耳が痛い(のどの痛みが、耳の痛みに感じやすいため)
●発熱
●頭痛
●関節痛
●全身の倦怠感
など
扁桃炎は初期症状が風邪に似ています。そのため、悪化するまで気づかないことが多い病気です。
発熱・のどの痛みが続く場合は、扁桃炎の可能性があるので耳鼻咽喉科に相談しましょう。
扁桃炎について
扁桃とは、舌のつけ根の左右にあるアーモンド状の部分を指し、細菌やウイルスなどの病原体の侵入を防ぎ、体を守る働きをしているリンパ組織のことです。この扁桃が細菌やウイルスの感染で炎症をおこした状態を扁桃炎といい、風邪とよく似た症状が現れます。
扁桃にはウイルスや細菌が溜まりやすく、免疫機能が未発達な小児に多いのが特徴ですが、大人であっても風邪や疲労、ストレスなどで免疫力が落ちてきた際に扁桃炎を発症する場合があります。
扁桃炎の治療
●のどの炎症・痛みの治療
炎症を抑える薬を使用します。
●細菌性の扁桃炎の治療
細菌の感染では抗生剤が使われ、多くは1週間くらいで治ります。
喉の痛みが激しく、食事が取れない、薬を飲み込むのが辛い場合には、点滴で抗生剤の投与を行います。
●ウイルス性の扁桃炎の治療
lEBウイルスによる扁桃炎(伝染性単核球症)
lアデノウイルス感染症による扁桃炎(咽頭結膜熱 プール熱)
ウイルスが原因で発症した場合、抗生剤を使ってもよくならず、逆に副作用がおこることがあるので注意が必要です。症状が改善しない場合は早めにご相談ください。
●扁桃摘出術
年に何度も扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎の場合には、扁桃を摘出する手術を検討する必要もあり、手術が必要な方につきましては、手術可能な病院をご紹介いたしますので、来院の際にご相談下さい。
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍に注意!
急性扁桃炎が悪化し細菌が増殖し続けると、炎症がさらに広がり「扁桃周囲炎」になる場合があります。扁桃周囲炎がさらに進行すると「扁桃周囲膿瘍」と呼ばれ、喉に膿がたまって膿瘍が生じることがあります。この状態になると、扁桃腺の横を切って膿を出したり(咽頭切開排膿術)、点滴治療を行ったり、入院での治療をお勧めする場合があります。生命に関わる場合もあるため、しっかりとした初期治療が大切です。