診療内容
外耳炎
外耳炎とは
外耳炎は外耳道(耳の入り口から鼓膜まで)に炎症を起こす病気で、外耳道炎とも呼ばれます。
外耳道の皮膚は薄く、外からの刺激に弱い部分です。耳の掃除など、耳を触りすぎることによって外耳に傷をつけてしまうと外耳炎が起こりやすくなります。
高温多湿の環境で細菌が増殖しやすいため、外耳炎は一般に夏に多い疾患です。また、湿疹などの皮膚疾患、糖尿病などの全身疾患等があると外耳炎を繰り返すこともあります。
外耳炎の原因となりやすい状態
●耳かき(耳そうじ)をしすぎて外耳道を傷つけてしまう
●水泳やお風呂、海などで耳に水が入る
●耳にシャンプーなど薬剤が入る
●耳垢がたまる
主な症状
●痛み(痛みが強い時には夜も眠れないということもあります)
●かゆみ
●耳だれ(耳漏)
●耳のつまり感
●耳がくさくなる
●聞こえにくくなる
●耳鳴り
●耳の下のリンパ腺が脹れる
など
治療
基本的な治療
●耳道を消毒・洗浄します
●抗生剤の点耳薬や内服薬を使用します
●消炎鎮痛剤を服用します
耳だれを伴う場合
1回の受診治療で完治することは難しい場合がほとんどです。
抗生剤が効かない薬剤耐性菌が原因となってることもあるため、膿性耳漏を認める場合は、細菌培養検査を行い原因菌を同定して適切な治療を行います。
治療中の注意点
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耳の傷が治る時はかゆくなることが多いですが、かゆいからといって耳の中を触るとまた傷が出来てしまいますので完治するまではできる限り耳の中は触らないようにしてください。
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治療を行っていても耳かきをしたり、プールに入ったりすると悪化する可能性があります。医師の許可が出るまで耳かきやプールは中止してください。
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耳の痛みが強いとき、熱のあるときは入浴をさけてください。
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イヤホンをするのは、控えてください。
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耳かきをする場合は清潔な綿棒を用い、お風呂上りなどに外耳道入口部をやさしく拭う程度にしてください。
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入浴、シャワーの際 耳に水やシャンプーが入らないようにしてください。
完治するまでは、できる限り耳の中は触らないようにしましょう!